6月18日~6月21日の期間にパシフィコ横浜で開催された、
第16回世界作業療法連盟大会・第48回日本作業療法学会へ参加させていただきました。
開会式には天皇、皇后両陛下がご臨席され、厳粛な雰囲気で行われました。
「Sharing Traditions, Creating Futures(伝統を分かち、未来を創る)」というテーマの下、
1.災害対策と復興支援
2.多職種連携と作業療法の役割
3.作業療法の知:過去から学び、未来への伝承
4.作業療法の進展と挑戦
5.教育と研究:今何が求められているか
6.根拠に基づいた実践と作業療法の質
7.ひとの作業の本質
8.コミュニティと作業療法
という8つのサブテーマが設定され、口述発表やワークショップ、
市民公開講座など多様なプログラムが行われました。
日本はもちろんアジアで初めての世界大会開催で、
参加者数が過去最大規模の大会となったそうです。
東日本大震災からの復興支援と作業療法士の活動についてや、
根拠に基づいた作業療法介入についてなど、
日本や世界で注目されているトピックが演題になっていました。
また、認知症の治療や生活支援の充実についても、
現在多くの国々で重要な課題となっており、
それにまつわるシンポジウムを拝聴させていただきました。
認知症のある方に対して、先進的なサービスが提供されているイギリス・オランダの状況を知り、
日本でも、地域行政・医療福祉が連携し、
より一層生活支援サービスを充実させることが求められると、改めて感じました。
認知症のある方を取り巻く社会環境の整備や医療従事者の役割について、
今後も動向を伺っていきたいです。