認知症ケア専門士とは、日本認知症ケア学会が認定する更新制(5年ごと)の資格で、2005年から認定が始まりました。
5年ごとの更新なので、認定初年度に認知症ケア専門士資格を取得した人は更新時期を迎えました。
更新申請期間は2011年2月15日~3月31日
私も現在(最初にこのブログを作成したのは、東北地方太平洋沖地震が起きた日でした)手続きを進めている最中で、更新料の振込み・証明写真の撮影が終わり、あとは簡易書留で発送するだけです。
5月25日に更新された認定証が届きました!
このスタッフ日記を書くにあたり、インターネットで調べ物をしていたところ、気になる記事を見つけました。
「認知症ケア専門士、患者家族の8割超が知らず」
確かに、あまり知られていないかもしれませんね。
そこで、認知症ケア専門士がどのような資格なのかを少しご紹介したいと思います。
(詳細は日本認知症ケア学会ホームページをご覧ください)
以下、「」内は日本認知症ケア学会 認知症ケア専門士制度規則・施行細則からの引用です。
認知症ケア専門士とは、
「認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた認知症ケア専門技術士を養成し、わが国における認知症ケア技術の向上ならびに保健・福祉に貢献することを目的」
として創設された資格です。
認知症ケア専門士の受験資格は、
「認知症ケアに関連する施設、団体、機関等において試験実施年の3月31日より過去10年間において3年以上の認知症ケアの実務経験(教育・研究・診療を含む)を有する者」
とされており、3年以上の実務経験がなければ受験することも出来ないのです。
「専門士認定試験は、第1次認定試験(筆記試験)と第2次認定試験(論述・面接試験)」
が行われます。
第1次試験(筆記試験)は、
「1.認知症ケアの基礎、2.認知症ケアの実際1:総論、3.認知症ケアの実際2:各論、4.認知症ケアにおける社会資源」
の4分野からなります。3.と4.は幅広い知識が求められます。
第2次試験は、
「認定委員会より出題された事例に対する論述および提示されたテーマを基にグループ面接を行い、次に定める5つの条件」
「1.適切なアセスメントの視点を有しているかどうか。
2.認知症を理解しているかどうか。
3.適切な介護計画が立てられるかどうか。
4.制度および社会資源を理解しているかどうか。
5.認知症の人の倫理的課題を理解しているかどうか。」
が審査されます。事例に対する論文提出後、グループ面接でのテーマは受験日に提示されます。
認知症ケア専門士資格の認定更新にあたっては、
「認定更新に必要な5年間に取得すべき合計単位数は30単位」
とされ、学術集会や生涯学習プログラム等への参加が必要となります。
私は、今回の認定期間5年間で7つのプログラムに参加し、41単位を取得しました。
情報が、資格の取得方法などに偏ってしまった感が否めませんが、認知症ケア専門士は上記のような過程を経て資格を取得・更新して認知症ケアに従事しています。