梅雨時期にぴったりの作品が完成しました。
「雨々 降れ ふれ」
と、歌っているのは紫陽花たちです。
土壌の酸性度合いによって色を変える紫陽花は、
花言葉に「移り気」や「浮気」とあり
うつろいやすい定まらない印象を受けますが、
同時に、常がなく、移り変わって行く様から
「無常」 という花言葉も持っているそうです。
日々 色の変わっていく紫陽花、
しとしとと降る雨を受けて
紫陽花が無常を想うわけではないと思うのですが、
この季節を好んで咲く花は、
梅雨らしく雨が降って欲しい。
と、思っているのではないだろうか?
常のない世の中だからこそ、
今ここで咲いている紫陽花を綺麗だと思いたい。
皆さんと共に、今ここに咲いている事を感じたい。
作品を見ながらそんなことを考えました。
素敵な色合いで花に色を付けてくれた患者様が、
とてもにこやかに作品を眺めていたのが印象的でした。