日本経済新聞の記事(その1)の続きです。
飯能老年病センターに入院となる患者様に多い症状は「せん妄」です。「せん妄」とは、ごく軽い意識障害ですが、「せん妄」を認知症のBPSDやレビー小体型認知症の症状と誤って認識してしまい、誤った対応をとることで、症状がより悪化して、自宅や介護施設でどうにも対処できなくなるケースが多々あります。
認知症専門の精神科病院に入院していただき、
「せん妄を引き起こしている可能性がある身体疾患の精査・治療」
「せん妄を引き起こしている可能性がある内服薬の調整」
「睡眠覚醒リズムの調整」
「せん妄に有効な薬物療法」
などを行います。こうした治療によって「せん妄」は改善する可能性が高い疾患です。
記事に記載された田中幸子さん(仮名、55)の母(89)も「せん妄」でした。
せん妄の治療を行うことで、精神的に落ち着いた入院生活を現在送っていらっしゃいます。
医局Y.M