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2012年6月21日認知症医療

第27回日本老年精神医学会 -その1-

日本老年精神医学会-1.jpg

第27回日本老年精神医学会に参加してきました。

今回は会期2012年6月21日~6月22日、

大宮ソニックシティで開催されました。

テーマは 「エイジズムを超えて希望ある高齢社会へ」 でした。

エイジズムとは 「年齢だけで高齢者を差別すること」 です。

 

第一日目はシンポジウムに参加しました。印象に残った発表を紹介します。

 「老年期に注意すべき兆候;最近の進歩」 で日本医科大学武蔵小杉病院精神科部長、岸泰宏先生の

 「老年期にみられるせん妄」 という発表が勉強になりました。

欧米の研究では最近 「せん妄は一過性のものではなく、認知症発症の独立危険因子である」

という説が紹介されました。

せん妄の治療は誘発因子をできるだけ少なくすることが重要であること。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬がせん妄の誘発因子になること。

実際のご自身の経験からエチゾラムを中止しただけでせん妄が改善したことなどをご教授していただきました。

埼玉医科大学名誉学長、前精神科教授の山内俊雄先生は

 「高齢者に見られる発作性症状について」 という発表をされました。

高齢発症のてんかんが増えていること。認知症の患者様の1割にてんかんが出現すること。

高齢者への抗てんかん薬の処方上の注意点など臨床の役に立つ発表でした。

医局Y.M. 

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