(その1のつづき)
そこで「平成25年簡易生命表(男)」の登場です。
実は平均寿命というのは、0歳の赤ちゃんの平均余命です。
平成25年の0歳の赤ちゃんがあと何年生きられるか、という平均余命が、
男性が80.21年、女性が86.61年でした。
78歳男性の平均余命は2年ではなく、もっと長いのです。
(その1の78歳男性患者様との診療のつづき)
私「確かに男性の平均寿命は80歳なのですが、
この表によると、今78歳の男性の平均余命は9.79年、
あと約10年間生きられることになりますよ」
患者様「えー、あと10年もあるの。長いなあ。」
私「まだ10年もあるのですから、これから足が弱って車椅子生活にならないように、
運動教室に通ったほうがいいですよ。
この教室は運動のあと、マッサージもしてくれますよ。」
患者様の奥様「あなた、見学だけでも一緒に行ってみましょうよ」
患者様「そうだなあ。」
こんな感じで使いました。
また以前90歳の女性の患者様が
「私はもう90だし、明日どうなるかも分からないから、
大好きな猫ちゃんはもう飼えないの」
と落ち込んだ様子でした。
そこで、「平成25年簡易生命表(女)」を見せて、
「この表によると、今90歳の女性は5.53年、あと5年半は生きられることになりますよ。
猫ちゃんもまだ飼えますよ。大丈夫ですよ。」とアドバスしました。【その3へ続く】
医局Y.M