先日、福岡国際会議場で開催された
(会期:平成23年11月25日~11月26日)
第24回日本総合病院精神医学会に参加してきました。
発表では東日本大震災関係の発表が目につきました。北里大学医学部では、岩手県大船渡市に災害派遣医療支援チームを送ったそうで、救命救急の医師に加えて精神科医もそのチームに加わり不眠、不安、フラッシュバック、統合失調症などの精神疾患患者の服薬継続のための処方などの対応をしたそうです。
認知症関係では、「急増している認知症の初診患者数(H18とH23の比較から)」という発表が興味深かったです。日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス科講師の下田健吾先生の発表で、65歳以上の高齢者が初診患者に占める割合はH18年が23%に対してH23年は43%と倍増しており、全初診患者の中で認知症患者の占める割合はH18年3%に対してH23年は15%と5倍になっていたそうです。「大学病院の精神神経科の初診患者の15%が認知症患者になっている」という事実は衝撃的です。
飯能老年病センターに多くの患者様を紹介していただいている東京都健康長寿医療センター病院は、精神科副部長の古田光先生が「大都市型総合病院における認知症疾患医療センターのあり方について」という発表をされました。東京都健康長寿医療センター病院は5つの理念を掲げて、認知症疾患医療センターの認定取得を目指しているという報告でした。
福岡国際会議場の隣りの福岡国際センターでは、ちょうど大相撲九州場所が行われていました。会場周辺や博多駅で、まげを結った力士の姿を見かけました。
医局Y.M