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東京マラソン2010完走記(その13)あとがき

東京マラソン2010完走記(その12) の続きです。

42.195Kのその先にあったもの-

今年の東京マラソンのゴール直後に感じたものは「ヤッター!」という喜びでした。

去年は35Km過ぎから少し歩いてしまったので、完走メダルはもらいましたが、「歩かず走り続けた」という意味での「完走」ではありませんでした。それからの一年間は「完走」を目指してトレーニングをしてきましたから、目標を達成できて嬉しかったです。タイムはネットタイムは去年より6分ほど遅かったですが、公式タイムは9分ほど速かったので、まずまずです。30Km過ぎからは自分でもよく頑張ったと思います。

今年42.195Kmのその先に見たもの、感じたものは「歓喜」でした。ベートーベンに「歓喜の歌」というものがありますが、あの交響曲第9番第4楽章の旋律が頭の中に鳴り響きます。マラソン翌日も「歓喜」が残っていて、朝5時にすっきり覚醒して、ジョギングに出ました。家からいつものコースまで歩いて、スタート地点から走りだしましたが、右足首が痛くなり、つぎに左の腸脛靭帯が痛み出したので200mしか走れませんでした。その後はゆっくり歩いて、マラソン翌日のトレーニングは終了しました。通勤電車の中でも機嫌が良く、駅を降りてバスを待つ時間は、ベートーベンの「歓喜の歌」を口ずさんでいました。

去年42.195Kmのその先に見たもの、感じたものは「はるか遠い日の感覚や気持ちがよみがえる」であり、「無邪気さ、快活さ、分かち合うこと、喜び、肯定性、有意味感」でした。今年と去年とに共通するものは「強い肯定性」です。いいんです。大丈夫なんです。困難があっても、落ち込んだり、くよくよしたり、悩んだり、背を向けたりする必要はないんです。目の前の困難に真っすぐ向かうだけでいいんです。人間は困難を乗り越えられるようにできているんです。そして困難を乗り越えるから歓喜があるのです。

一歩一歩前へ。ゴールを目指して。春風に吹かれながら。

 東京マラソン11.jpg

医局 Y・M

ご愛読ありがとうございました。

東京マラソン2010完走記(その1) はこちらから。

 

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