東京マラソン2010完走記（その9） の続きです。
入船橋の交差点を右折して少し走ると佃大橋（つくだおおはし）が見えてきました。
ここから見ると佃大橋はランナーがびっしりと這い上がっていく巨大な壁のように見えます。この橋の上り坂も去年苦しんだところです。橋の手前で給水所がありましたが、去年はここで飲んで体が重くなり苦しくなったので、今年は給水せずに橋の坂道を上ります。歩く人を追い越して走ります。35Km過ぎの東京マラソン第一難関はクリアーします。橋を渡ると佃島です。沿道の応援の人は去年より多いです。雨が上がったので、人出は多くなったようです。「がんばれー」の声援に、目を見てうなずきながら走ります。目頭が熱くなります。
次の難関は春海橋（はるみばし）です。ここも上り坂ですが、歩かずに走ります。さすがにペースはゆっくりになります。第二難関クリアーです。春海橋を渡ると豊洲に入ります。沿道の応援はさらに多くなります。ゆりかもめの豊洲駅前を通り過ぎます。昨日は雨で去年の嫌な記憶が蘇りましたが、今日は晴れてきたので気分がいいです。気温が高くなったので長袖を脱いで腰に巻きます。爽やかな海風に春を感じます。ここまで走って来れて良かったと強く実感します。
次の坂道は東雲橋（しののめばし）です。上り坂になりますが、「絶対歩かない」「絶対歩かない」とつぶやきながら走ります。周囲にもブツブツ言いながら走る人や、歩いていた人が突然「ヨッシャー！」と大声を出して走り始めたり、周りの風景は様々になってきます。ここからがフルマラソンの醍醐味です。それぞれのランナーが自分の限界に挑戦しています。歩いている人も多くなります。去年の私がそうであったように、歩いているように見えても本人としては必死に走っているのでしょう。東雲橋を渡ると東雲になります。去年はこの辺でずっと下を向いて走っていたので風景と地名が一致していなかったのですが、今年は意識がはっきりしています。東雲1丁目を右に折れます。
<後半の橋をクリアーしていきます>
医局 Y・M
東京マラソン2010完走記（その11） に続きます。
