東京マラソン2009完走記(その1) はこちらからどうぞ。
走り始めたばかりの初心者なので、今年度の目標は2009年2月の「青梅マラソン」にしていました。30Kmの大会です。
「30Kmなら走る距離を徐々に延ばしていけば、10ヵ月でもなんとか手が届きそう」と考えていました。しかし、42.195Kmとなるとちょっと話が違ってきます。「42Kmは足で走る距離じゃないでしょう。車で移動する距離でしょう」というのがその時の私の素直な感想でした。当選の通知を受け取ったのが11月ですから、3月まで4ヵ月しかありません。練習で走る距離を急に増やすことも無理なので、日曜日に走る距離を徐々に延ばしながら今まで通りの練習を続けました。インターネットや書籍で調べましたが、走り始めて10ヵ月のジョギング初心者にとってはフルマラソンへの挑戦は明らかに準備不足です。いわゆる「無謀なる挑戦」です。
日々寒くなっていくためにジョギング用のウエアーを買いに行ったスポーツ店や20Km以上走ると左足の爪が痛んで剥がれてしまうために相談に行ったランニングシューズ専門店で、「良かったですねー。東京マラソン当選おめでとうございます!私は外れちゃいましたー」とランナーでもある店員さんたちから当選の祝福を受けたり、行きつけの理髪店の佐藤店長には、不運にも当選してしまったことをため息まじりに報告すると「先生そんなこと言っちゃだめだよー。みんな出たくても外れて出られないんだからー」とたしなめられたりしているうちに、東京マラソンの当選の倍率がマラソンが7.5倍、10Kmが7.1倍だったとの報道がありました。3万5000人の当選者に対して、約20万人の人たちが落選したことになります。統計学的には次に私が当選するのは7年後ということになります。「まあせっかく当選したのだから、タイムは遅くても参加してみるか」という気持ちになってきました。
東京マラソン2009完走記(その3) に続きます。
医局 Y・M