「精神科薬物療法研修会終了証」 が届きました。
これは日本精神神経学会が先月から行っている教育研修のプログラムを
ネット上のeラーニングで受講して試験に合格したので届いたものです。
この教育研修は、精神科領域で問題になっている「向精神薬多剤投与」への対策の一つです。
向精神薬は、 『抗不安薬』 、 『抗うつ薬』 、 『抗精神病薬』 、 『睡眠薬』 に大きく分けられますが、
多剤投与とされるのは、
抗不安薬で3種類以上、抗うつ薬で4種類以上、抗精神病薬で4種類以上、
睡眠薬で3種類以上、を一人の患者様に処方することです。
多剤投与をすることで副作用が出現する可能性が高くなり、
副作用が多くなることで患者様が服薬をやめてしまう危険性が高くなります。
したがって、向精神薬は1種類のみ、単剤処方が理想的です。
それでも治療の長い経過のなかで、もう一剤、もう一剤と増えてしまい、
結果的に多剤投与になってしまうことがあります。
今回の教育研修では、多剤投与の弊害や多剤投与となった場合の具体的な減薬方法などを学びました。
医局Y.M
精神科薬物療法研修会 -その2- へ続く