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園芸療法(Horticultural Therapy)


園芸療法とは

園芸活動による治療効果は古くから知られていました。19世紀、米国の精神科医療の父と呼ばれるベンジャミン・ラッシュ博士は、園芸療法が精神疾患を持つ人々に効果があると報告しました。米国では1940年代から1950年代にかけて、入院中の退役軍人へのリハビリテーションとして広く実施されました。今日、園芸療法は有効な治療方法としてさまざまな疾患をかかえる人々に広く行われています。

  • かぼちゃの花
  • トマト
  • ひまわり

2016年の園芸スケジュール

    
【予定しているもの】

 ・じゃがいも
 ・いちご

 2015年:じゃがいも の様子
じゃが芋
【予定しているもの】

 ・きゅうり ・トマト ・スイカ
 ・向日葵 ・グラジオラス

 2015年:向日葵・スイカトマト・枝豆 の様子  
キュウリ
【予定しているもの】

 ・さつまいも
 ・コスモス
さつま芋
【予定しているもの】

 ・かぶ・白菜・大根
 ・春に向けての準備   
白菜

当院での園芸療法

飯能は「奥武蔵」と呼ばれる地域で、多くの自然が残っています。病院の北側には宮沢湖まで続く森が広がっています。この豊かな自然環境の中で作業療法として当院独自の園芸療法を行っています。 当院は高齢の認知症患者様を治療の対象としています。したがって以下の7項目の効果を期待して、スタッフ間でミーティングを重ねながら治療効果を最大限に得られるようにプログラムを工夫して園芸療法を行っています。

@ 現実見当識訓練  A 回想法  B 体力増強  C リラクゼーション
D コミュニケーション  E 食欲増進  F 意欲増進


1.現実見当識訓練

季節、天候、曜日、時間、場所、氏名などの基本的情報を園芸活動中に患者様に繰り返し提供します。現実見当識訓練の一環として行います。目の前に広がる実際の風景で確認しながら、見当識を補正していきます。新緑がまぶしい季節に季節を間違える患者様はほとんどいらっしゃいません。

  • 現実見当職訓練シーン1
  • 現実見当職訓練シーン2
  • 現実見当職訓練シーン3

2.回想法

目の前の草花や果樹、野菜を題材として、患者様に思い出話や昔話をしていただきます。楽しかった思い出、つらかった思い出を皆様たくさん話してくださいます。農園には、バッタやカマキリ、カエル、カタツムリなども出てきますので、話題には事欠きません。回想法の一環として行います。

  • アマガエル
  • さつまいも
  • 採れた野菜

3.体力増強

ジョウロに水を汲み、水やりをする。草取りをする。しゃがむ、立つ、高い所に手を伸ばすなど園芸活動中には体を動かします。自然の中で楽しみながら動かしますから、筋肉の緊張もゆるみ、体を痛めることもありません。農園には畝があったりバリアフリーではないのですが、転んでも柔らかい土なので大丈夫です。普段の筋力トレーニングでは鍛えられないところも自然に鍛えられます。

  • 園芸活動中には体を動かします
  • 転んでも柔らかい土で安全です
  • 筋力トレーニングでは鍛えられない筋肉が鍛えられます

4.リラクゼーション

外の空気は気持ちがいいものです。爽やかな風に吹かれて、草木の香りをかぐと心も体も休まります。患者様のなかには園芸作業はまったくしないにもかかわらず、毎回参加して、ニコニコしながら他の患者様の作業を見守る方もいらっしゃいます。作業の後のお茶の時間も楽しいものです。

  • リラックスシーン3
  • リラックスシーン1
  • リラックスシーン2

5.コミュニケーション

普段はあまり会話をしない患者様でも、皆さんと共同で農作業をしますから、自然とお互いに声をかけあうようになります。園芸療法は病棟単位で行っていますから、農園で打ち解けた話ができた患者様は病棟でも良いコミュニケーションを保つことができます。農園で起きた出来事の話はもちろん、それ以外の話もされるようになります。

  • コミュケーションシーン1
  • コミュケーションシーン2
  • コミュケーションシーン3

6.食欲増進

農園で体を動かすことや、草木の香りをかいで嗅覚や視覚が刺激されることなどによって食欲が出てきます。農園で食用菊を生のままムシャムシャ食べる患者様がいらっしゃいました。「うまいよ」とおっしゃるので、スタッフも生で食べてみたところおいしかったです。農園の作物は無農薬で作っています。

  • 食用菊を食べる
  • 無農薬で作る野菜を食べる1
  • 無農薬で作る野菜を食べる2

7.意欲増進

農園から帰ってくると、皆さん声が大きくなり、笑顔が多くなり、よく話をするようになります。1.から6.の効果の相乗効果によって意欲も出てくるのでしょうか?バッタを追いかけたりして童心に還ることが良いのでしょうか?文学的表現ですが「大自然に癒やされる。大地からパワーをもらう」のでしょうか?

  • 意欲増進1
  • 意欲増進2
  • 意欲増進3

園芸療法の実際

各病棟単位、週1回程度で行っています。病院の敷地内の「飯能老年病センター庭園」「活き活き(いきいき)農園」にて行っています。それぞれ460m²あり、病院に隣接しているため、車椅子の患者様でも移動は安全に行えます。「活き活き農園」は従業員駐車場の隣ですが、日中は車の移動はありませんので安全です。
冬の間はお休みで、春になると種をまいたり、苗を植えたりする作業が始まります。夏から秋にかけては花が咲き、野菜の収穫ができます。農園の作物は無農薬で作っています。収穫した野菜は調理をして皆さんに召し上がっていただきます。

  • 飯能老年病センター庭園
  • 活き活き農園
  • 撫子の会
  • 収穫後
  • 収穫した野菜を料理する1
  • 収穫した野菜を料理する2
認知症・内科合併症・透析治療の病院|飯能老年病センター 透析治療を必要とする認知症患者様の受け入れが可能です
〒357-0016 埼玉県飯能市下加治147 TEL:042-974-2500